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- 華やかさと危険を併せ持つ花8月9日の誕生花であるキョウチクトウ。夏の強い日差しにも負けない、鮮やかなピンクや白の花を咲かせ、道行く人の目を楽しませてくれます。その華やかな姿は、夏の青空にも、緑が生い茂る風景にもよく映え、私たちの心を和ませてくれるでしょう。しかし、そんなキョウチクトウには、美しい見た目とは裏腹に、毒を持っているという側面があります。花、葉、枝、根、そしてその周辺の土壌にまで毒が含まれているため、扱いには十分な注意が必要です。美しいものには棘があるとはよく言ったもので、キョウチクトウはその言葉がぴったり当てはまる花と言えるでしょう。キョウチクトウの花言葉は、「注意」「危険」「用心」。その美しい見た目と、毒を持っているという二面性を表すかのような花言葉がつけられています。この花言葉は、キョウチクトウが持つ毒性の強さに由来していると言われています。キョウチクトウは、その強い生命力から、復興の象徴としての一面も持ち合わせています。第二次世界大戦後、原爆投下後の広島で、いち早く花を咲かせたのがキョウチクトウだったと言われています。そのため、広島市の花にも指定されています。このように、キョウチクトウは華やかさと危険さを併せ持つ、二面性を持つ花と言えるでしょう。その美しさに惹かれる一方で、その背景にある毒や歴史について深く知ることで、より一層キョウチクトウへの理解を深めることができるのではないでしょうか。

夏の暑さが落ち着き始め、空に秋の気配が漂い始める頃、道端や野原にひっそりと美しい紫色の花を咲かせるのが、8月28日の誕生花であるキキョウです。キキョウは、古くから日本人に愛されてきた秋の七草の一つであり、万葉集の時代からその美しい姿が歌に詠まれてきました。その凛とした姿と、どこか儚げな雰囲気を漂わせる青紫色の花は、夏の終わりと秋の始まりを告げる風物詩として、多くの人々に愛されています。かつては日本の野山にたくさん咲いていたキキョウですが、近年は環境の変化や開発の影響により、その数が減少し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。キキョウは、その美しい花だけでなく、根は漢方薬としても利用されています。咳止めや去痰作用があるとされ、古くから民間療法で重宝されてきました。このように、キキョウは私たちに、自然の美しさや儚さ、そして自然の力強さを教えてくれる存在として、これからも大切に守っていく必要があります。