
10月28日の誕生花:ワレモコウの深い意味
- ワレモコウとは秋の野山を彩る花は数多くありますが、その中でもひときわ目を引くのが、赤褐色の丸い花穂を持つワレモコウです。 まるでビロードのような、深く渋みのある赤は、他の花にはない独特の雰囲気を醸し出しています。 古くから日本人に愛されてきた花であり、万葉集の時代からその姿は歌に詠まれ、秋の風景として親しまれてきました。 「吾木香」「割木香」などの漢字表記があるように、根は香料や漢方薬としても用いられてきました。 その香りは、心を落ち着かせるような、どこか懐かしさを感じさせるものです。近年では、切り花やドライフラワーとしても人気が高まっています。 深みのある赤は、他の花と組み合わせることで、より一層個性を引き立て、生花はもちろんのこと、ドライフラワーにしてもその美しさが長く楽しめるのも魅力です。 また、茶花としても愛され、その渋みのある姿は、侘び寂びの世界観を表現するのに欠かせないものとなっています。 ワレモコウは、その控えめながらも存在感のある美しさで、これからも多くの人を魅了し続けるでしょう。