
10月14日の誕生花:清楚な白のコスモス
澄み切った空が広がり、さわやかな風が吹き抜ける10月14日。秋の到来を五感で感じるこの日に咲く花は、可憐な姿が印象的なコスモスです。白やピンク、赤といった色とりどりの花を咲かせ、秋風にそよぐ姿は、日本の秋の風景に欠かせないものとなっています。コスモスの原産地は遠く離れたメキシコです。明治時代に日本へと渡来した当初は、その華奢な見た目から日本の環境に馴染めるかどうか不安視する声もあったそうです。しかし、持ち前の強さで厳しい冬を乗り越え、今では日本全国で見られるほどにまで広まりました。コスモスという名前は、ギリシャ語で「秩序」「調和」「宇宙」を意味する「kosmos」に由来しています。これは、コスモスの花びらが整然と並んでいる様子から名付けられたと言われています。また、コスモスは「秋桜」という和名も持ち合わせています。これは、秋に桜のような花を咲かせることから、親しみを込めてそう呼ばれるようになったそうです。コスモスの花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」などがあります。これらの花言葉は、コスモスの持つ繊細な美しさや、周囲の風景にそっと溶け込むような控えめな様子に由来しているのでしょう。秋の訪れを告げるかのように咲き乱れるコスモス。その可憐な姿は、私たちの心を和ませ、秋の深まりを感じさせてくれます。