花

- カルミアとはカルミアは、ツツジ科に属する常緑の低い木で、北アメリカを原産とする植物です。日本では、その花姿が美しく、育てやすいことから、庭木や鉢植えとして人気があります。開花時期は5月から6月にかけてで、春の終わりから初夏にかけて、枝先に小さな花を房状にたくさん咲かせます。カルミアという名前は、スウェーデンの植物学者「ペール・カルム」にちなんで名付けられました。彼は、リンネの弟子として、18世紀に北アメリカを探検し、多くの植物を採取してヨーロッパに紹介した人物として知られています。カルミアの最大の特徴は、その可愛らしい花の形です。まるで砂糖菓子の金平糖のような、ふっくらとしたつぼみを持ち、開花すると五角形のお皿のような形になります。このユニークな花の形から、「アメリカ石楠花(アメリカシャクナゲ)」という別名でも呼ばれています。花の色は、白やピンク、赤など、いくつかの種類があり、品種によって微妙に色合いが異なり、そのバリエーションの豊富さも魅力の一つです。また、色の濃淡や模様が入るものもあり、その多様性に富んだ花を楽しむことができます。カルミアは、土壌の酸度が高い場所を好むため、日本ではツツジと同じように、日当たりがよく水はけのよい場所に植えられることが多いです。適切な環境で育てれば、毎年たくさんの花を咲かせ、庭を華やかに彩ってくれるでしょう。