絶望

6月の誕生花

6月5日誕生花: マリーゴールドの隠された想い

太陽に向かって元気に花開く姿が印象的なマリーゴールド。鮮やかなオレンジや黄色の花びらは、見る人の心をパッと明るくしてくれる力がありますね。花壇に彩りを添えたり、切り花として花束に華やかさをプラスしたりと、私たちの生活に身近な花と言えるでしょう。 このように明るく華やかなマリーゴールドですが、6月5日の誕生花であると同時に、「嫉妬」や「絶望」といった、一見ネガティブに捉えられやすい花言葉を持っていることはあまり知られていません。では、なぜマリーゴールドにはこのような花言葉がつけられたのでしょうか? マリーゴールドの原産地はメキシコと言われています。かつてヨーロッパの人々は、マリーゴールドの鮮やかな黄金色の花を、聖母マリアの黄金に輝きを連想しました。そして、聖母マリアに捧げる花として「マリーゴールド(聖母マリアの黄金の花)」と呼ぶようになったのです。 一方で、マリーゴールドは古代ギリシャ神話にも登場します。太陽神アポロンを「ひそかに愛するがあまり、嫉妬に苦しむ水の妖精クリティ」の物語の中で、マリーゴールドは、クリティの化身として登場します。この物語が由来となり、マリーゴールドには「嫉妬」「絶望」といった花言葉がつけられたと言われています。 マリーゴールドは、国や文化によって異なる物語や象徴を持ち合わせています。花言葉の背景にあるストーリーを知ることで、マリーゴールドへの理解がより一層深まりますね。
3月の誕生花

3月26日の誕生花:マリーゴールド

マリーゴールドは、春から秋にかけて、太陽の光のように鮮やかな黄色やオレンジ色の花を咲かせます。キク科に属するこの花は、その明るい花姿から、花壇や鉢植えなどで多くの人々に愛されています。マリーゴールドの故郷は、メキシコを中心とした中南米です。日本へは江戸時代にやってきました。遠い異国の地から海を渡ってきたマリーゴールドは、日本の風土にもよく馴染み、今ではすっかりお馴染みの花となりました。マリーゴールドの魅力は、その育てやすさにもあります。暑さや乾燥に強い性質を持つため、初心者の方でも比較的簡単に育てることができます。また、開花期が長く、長い間花を楽しむことができる点も魅力です。マリーゴールドは、その明るい花色と育てやすさから、ガーデニング初心者からベテランまで、幅広い層に愛されている花と言えるでしょう。
その他

松虫草の知らざれる花言葉

秋の夕暮れ時、草むらにひっそりと咲く松虫草の姿は、どこか物悲しさを漂わせています。青みがかった紫色をした花は、まるで夏の終わりにたたずむかのように、物静かで寂しげな雰囲気をまとっています。その姿は、過ぎ去ってしまった夏の日々や、もう叶うことのない淡い恋心を思い起こさせるかのようです。松虫草の名前の由来は、秋に鳴き始める松虫と関係が深いと言われています。松虫が鳴き始める頃に花を咲かせ、その鳴き声が聞こえなくなる頃に花期を終えることから、この名が付けられたという説もあります。まるで松虫の鳴き声を聞きながら、静かに秋の訪れを待っているかのようなその姿は、日本の秋の風景に欠かせないものとなっています。華やかさはないものの、どこか心を惹きつける松虫草は、古くから詩歌の世界でも秋の季語として親しまれてきました。その花言葉には、「悲しみの象徴」「失恋の痛手」「叶わぬ恋」など、切なく悲しいものが多くあります。物悲しさ漂う花ではありますが、その儚げな美しさは、見る人の心を和ませ、静かな感動を与えてくれます。