
6月5日誕生花: マリーゴールドの隠された想い
太陽に向かって元気に花開く姿が印象的なマリーゴールド。鮮やかなオレンジや黄色の花びらは、見る人の心をパッと明るくしてくれる力がありますね。花壇に彩りを添えたり、切り花として花束に華やかさをプラスしたりと、私たちの生活に身近な花と言えるでしょう。 このように明るく華やかなマリーゴールドですが、6月5日の誕生花であると同時に、「嫉妬」や「絶望」といった、一見ネガティブに捉えられやすい花言葉を持っていることはあまり知られていません。では、なぜマリーゴールドにはこのような花言葉がつけられたのでしょうか? マリーゴールドの原産地はメキシコと言われています。かつてヨーロッパの人々は、マリーゴールドの鮮やかな黄金色の花を、聖母マリアの黄金に輝きを連想しました。そして、聖母マリアに捧げる花として「マリーゴールド(聖母マリアの黄金の花)」と呼ぶようになったのです。 一方で、マリーゴールドは古代ギリシャ神話にも登場します。太陽神アポロンを「ひそかに愛するがあまり、嫉妬に苦しむ水の妖精クリティ」の物語の中で、マリーゴールドは、クリティの化身として登場します。この物語が由来となり、マリーゴールドには「嫉妬」「絶望」といった花言葉がつけられたと言われています。 マリーゴールドは、国や文化によって異なる物語や象徴を持ち合わせています。花言葉の背景にあるストーリーを知ることで、マリーゴールドへの理解がより一層深まりますね。