
紫蘭の花言葉:忘れられない想い
紫蘭は、その名にふさわしい、気品あふれる紫色の花を咲かせる蘭の一種です。蘭と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、華麗な胡蝶蘭かもしれません。確かに紫蘭は、胡蝶蘭のような華やかさには欠けるかもしれません。しかし、すらりと伸びた茎に、上品な紫色の花を咲かせた姿は、凛とした気品を感じさせます。 その姿はまるで、高貴な身分の人のようです。紫蘭は、古くから日本の野山に自生していました。人里に近い場所でも見ることができ、人々に愛されてきました。万葉集にも紫蘭を詠んだ歌があり、古くから日本人に親しまれてきた花であることがわかります。しかし、近年は環境の変化や乱獲などにより、その数が減ってしまい、現在では環境省のレッドリストに指定され、絶滅の危機に瀕している植物の一つとなっています。かつては、日本のどこでも見ることができた紫蘭。その気高い姿を守るために、私たちにできることはないのでしょうか。