
ツゲの花言葉:禁欲的な愛の象徴
- ツゲその概要ツゲは、ツゲ科ツゲ属に分類される常緑性の低い木です。その特徴は、なんといっても木質の緻密さと硬さにあります。成長がとても遅いため、木目が非常に細かく、重くて硬い材がとれます。 このような性質から、ツゲは古くから様々な道具や工芸品の材料として重宝されてきました。特に、印鑑や櫛、将棋の駒などは、ツゲ材の代表例と言えるでしょう。緻密で硬いツゲ材は、細かな彫刻や加工に適しており、美しい仕上がりと耐久性を兼ね備えています。これらの品々は、年月を経ても使い続けることができるため、高級品として扱われてきました。また、ツゲは常緑樹であることから、一年を通して緑の葉を保ちます。このことから、ツゲは「永遠」や「不老不死」を象徴する木とされ、縁起の良い木として、庭木や生垣にもよく利用されてきました。日本庭園などでは、その緑と、丸みを帯びて刈り込まれた美しい樹形が、静寂で厳かな雰囲気を醸し出します。このように、ツゲは、その材質の素晴らしさから、実用品から工芸品まで幅広く利用されてきただけでなく、その常緑性から、縁起の良い象徴として、人々の生活に深く根付いてきた植物と言えるでしょう。