旅

- アセビってどんな花？春の訪れを告げるように、アセビは枝いっぱいに小さな釣鐘型の愛らしい花を咲かせます。その姿は、まるで小さな妖精が鈴を鳴らしているかのように可憐で、見る人の心を和ませてくれます。花の色は、白やピンクなどがあり、その清楚な美しさから、庭木としても人気があります。アセビは、漢字で「馬酔木」と書きます。これは、アセビの葉に毒性があり、馬が食べると酔ったようにふらふらしてしまうことから名付けられました。可愛らしい花からは想像もつかない、意外な一面を持つ植物と言えるでしょう。この毒性のため、鹿などの動物はアセビを避けて通ります。そのため、アセビは他の植物が食べられてしまうような厳しい環境でも、生き残ることができます。そのことから、「あなたとふたりで旅をしましょう」といった、一途で力強い花言葉が生まれたのかもしれません。アセビの花は、その美しさだけでなく、力強さを感じさせる一面も持ち合わせています。春の庭にアセビを植えて、その可憐な花と、秘められた強さを楽しんでみてはいかがでしょうか。