
オジギソウ:繊細な心
道端や空き地で見かけることの多いオジギソウ。その葉は鳥の羽のように左右対称に小さな葉がたくさん並んでいて、緑色のレース編みを思わせる繊細な美しさがあります。この可愛らしい植物の最大の特徴は、何と言ってもその名前に表れている通り、触れると葉を閉じておじぎをするように垂れ下がる仕草でしょう。まるで生きているかのように、まるで恥ずかしがっているかのように、触れた瞬間だけ見せるその姿は、私たちに驚きと不思議な感覚を与えてくれます。このユニークな動きから、「眠り草」や「羞恥草」といった別名で呼ばれることもあります。夜になると葉を閉じる就眠運動は、多くの植物に見られる現象ですが、オジギソウは昼間でも触れるなどの刺激を受けると、まるで眠るかのように葉を閉じてしまいます。この動きは、動物に食べられないように身を守ったり、強い日差しや風から葉を守ったりするためだと考えられています。小さなお子さんから大人まで、多くの人を魅了するオジギソウ。今度見かけた際には、そっと葉に触れてみて下さい。きっと、その不思議な動きに心を奪われることでしょう。