悪意

10月30日の誕生花は、小さな花が集まって咲く姿が愛らしいロベリアです。涼しげな青や紫色の花色が一般的ですが、白やピンク、赤などの色合いもあり、花壇や鉢植えなど、様々な場所で楽しむことができます。すらりとした茎の先に、蝶のような形をした小さな花をたくさん咲かせ、風に揺れる様子は、控えめで可愛らしい印象を与えます。しかし、その可憐な見た目とは裏腹に、ロベリアの花言葉は「悪意」「謙遜」といった、少し意外な意味合いを持っています。この花言葉の由来は、ロベリアが持つ毒性に関係していると言われています。ロベリアには、かつてタバコの葉に混ぜて喫煙されていた時代がありました。しかし、その成分には強い毒性があり、摂取すると嘔吐や下痢、めまいなどを引き起こすことが知られています。そのため、ロベリアは「毒草」として扱われることもあり、そのことが「悪意」という花言葉に繋がっていると考えられます。一方で、「謙遜」という花言葉は、小さく控えめに咲く花の姿に由来するとされています。このように、ロベリアは可憐な見た目と意外な花言葉を持つ、二面性を持つ花と言えるでしょう。