
夫婦円満を願う蓬の花言葉
春の暖かな日差しの中、散歩をしていると、道端で力強く芽吹く緑色の植物を目にします。それは、蓬(よもぎ)と呼ばれる、日本の風景には欠かせない植物です。蓬は、キク科に属し、日本各地の道端や野原でたくましく育ちます。春になると、黄色くて小さな花をたくさん咲かせますが、華やかさはなく、どちらかというと控えめな印象です。しかし、その存在感は抜群で、古くから私たちの生活に深く根付いてきました。蓬の魅力は、その独特の香りにあります。春になると、この香りを求めて、草餅を作る習慣が各地に伝わっています。餅の緑色の染料としても使われ、蓬の香りは、春の訪れを告げる風物詩と言えるでしょう。また、蓬は薬草としても知られています。昔から、お灸のもぐさとして使われてきたほか、お茶として飲んだり、入浴剤として使ったりすることで、健康に良い影響をもたらすとされています。道端に咲くたくましい植物、蓬。その生命力と香りは、私たちに春の訪れを感じさせ、日本の文化と深く結びついています。