
6月18日の誕生花:タチアオイの象徴
梅雨のじめじめとした空気の中、ふと見上げると、すっくりと空に向かって伸びる力強い茎。そして、その茎に沿って咲く、色鮮やかな大きな花。そう、タチアオイは、まさに堂々とした夏の風物詩と呼ぶにふさわしい花です。その開花時期は長く、梅雨の季節から夏の終わり頃まで、私たちの目を楽しませてくれます。雨が多い季節に咲く花なので、雨に打たれてもその美しさを失わない、強い生命力を感じます。むしろ、雨に濡れて一層鮮やかに見える姿は、私たちに夏の到来を力強く告げているかのようです。タチアオイは、古くから日本人に愛され、親しまれてきた花でもあります。日本の家屋や風景にもよく馴染み、庭先に咲くその姿は、どこか懐かしい、穏やかな気持ちにさせてくれます。背丈が高く、すらりと伸びた茎は、まるで夏の青空に向かって伸びていくかのよう。その力強さに、私たちは夏の暑さを乗り切る活力を分けてもらっているのかもしれません。