
南天の実が告げる愛の言葉
冬の寒さが厳しくなるにつれて、草木は緑を失い、景色は色あせていきます。そんな中、 鮮やかな赤い実をたわわに実らせる南天は、見る人の心を和ませ、温かさを届けてくれます。 緑色の葉と赤い実のコントラストは美しく、冬の庭に彩りを添えてくれます。南天は、その名前からも縁起の良い植物として知られています。「難を転じて福となす」という語呂合わせから、古くから日本では災難よけや魔除けの意味を込めて、家の鬼門に植えられてきました。 また、お正月の飾り付けにもよく使われ、新年を祝う気持ちを表しています。南天の赤い実は、鳥たちにとっても貴重な冬の食料となります。厳しい寒さの中、食べ物が少なくなった鳥たちは、南天の実をついばんで栄養を補給します。そのため、南天は鳥たちにとっても大切な植物と言えるでしょう。南天は、その美しさだけでなく、縁起の良さや鳥たちへの貢献など、様々な魅力を持った植物です。冬の寒い時期に、南天の赤い実を見つけたら、その力強さを感じながら、温かい気持ちになってみてはいかがでしょうか。