スグリ

- 甘酸っぱい果実の意外な一面スグリと聞いて、鮮やかな赤や白、緑色の宝石のように輝く果実と、口の中に広がる甘酸っぱい味わいを思い浮かべる人は少なくないでしょう。ジャムやゼリー、果実酒などに加工され、私たちの食卓を彩る身近な果物です。しかし、その可憐な見た目とは裏腹に、スグリの花言葉は「あなたに嫌われたら私は死にます」という、どこか切なさを感じさせるものです。一体なぜこのような花言葉がつけられたのでしょうか？スグリは、小さな実をたくさんつけることから、子孫繁栄や豊穣の象徴とされてきました。しかし、その一方で、スグリは非常に繊細な植物で、少しの環境の変化でも枯れてしまうことがあります。愛情をかけて育てても、ちょっとしたことで実をつけなくなってしまうことから、まるで愛情に応えるかのように枯れてしまう、と昔の人は考えたのかもしれません。このことから、「あなたに嫌われたら私は生きていけない」という切ない気持ちが込められ、「あなたに嫌われたら私は死にます」という花言葉が生まれたと言われています。甘酸っぱい果実と、少し悲しい花言葉。その対比が、スグリの魅力をより一層引き立てているのかもしれません。