
7月15日の誕生花:清楚な美しさのササユリ
日本の暑い夏に涼しげな彩りを添える花といえば、ササユリでしょう。7月15日の誕生花であるササユリは、日本原産のユリの一種です。その名の通り、笹の葉のように細長く尖った葉をつけることが特徴です。ササユリは、本州中部から九州の山間部に自生しています。梅雨の晴れ間や夏の時期になると、林の縁などでひっそりと花を咲かせます。花の色は、白や淡いピンク色が一般的です。大きな花びらは上品で気品があり、その凛とした姿は、夏の蒸し暑さを忘れさせてくれるような清涼感を漂わせています。かつては日本の野山に多く見られましたが、近年では環境の変化や乱獲などにより数が減少し、絶滅危惧種に指定されている地域もあります。ササユリは、その清楚な美しさから、古くから日本で愛されてきました。万葉集にも歌が詠まれ、夏の風物詩として親しまれています。