
11月18日の誕生花:ウメバチソウのいじらしさ
秋が深まり、冬の気配が感じられる11月。日に日に寒さが増す中で、 山野の湿地帯では、ひっそりと白い花を咲かせる植物があります。それが、11月18日の誕生花である「ウメバチソウ」です。ウメバチソウという名前は、その花の姿が、家紋の「梅鉢紋」に似ていることに由来しています。湿った場所を好み、他の植物が少なくなる晩秋にひっそりと咲く姿は、どこか奥ゆかしく、凛とした美しさを漂わせています。その白い花は、直径2~3センチほど。花びらの数は5枚で、中心には黄色い雄しべと緑色の雌しべがあります。花は、晴れた日にだけ開き、曇りや雨の日は閉じてしまいます。その姿は、まるで太陽の光を待ち焦がれているかのようです。ウメバチソウの花言葉は、「謙虚」「いじらしさ」。晩秋の寒空の下、ひっそりと咲く姿が、これらの花言葉に結びついたのかもしれません。また、その清楚な美しさから、茶花としても親しまれています。