もの思い

8月の誕生花

8月25日の誕生花:ワレモコウの語る想い

夏の暑さが和らぎ、秋の虫の音が聞こえ始める頃、暦の上では立秋も過ぎ、少しずつ季節は秋へと移り変わっていきます。それでも日中はまだ夏の陽射しが残り、晩夏という言葉がぴったりの8月25日。この日、誕生花としてその名を連ねる花があります。道端や野原にひっそりと咲くその花の名は、ワレモコウ。漢字で書くと吾亦紅、吾木香、割木瓜など、様々な漢字が当てられます。秋の始まりを告げるかのように、草むらの中にひっそりと顔をのぞかせる姿は、どこか物悲しさを感じさせます。 その花は、一見すると花びらがないように見えます。赤褐色の丸い部分は、実はたくさんの小さな花の集まりです。そして、その姿はまるで、夏の終わりを惜しむかのように、燃えるような赤褐色に染まっています。力強く茎を伸ばし、風に揺れる姿は、晩夏の風景に哀愁漂う美しさを添えてくれます。
10月の誕生花

10月28日の誕生花:ワレモコウの深い意味

- ワレモコウとは秋の野山を彩る花は数多くありますが、その中でもひときわ目を引くのが、赤褐色の丸い花穂を持つワレモコウです。 まるでビロードのような、深く渋みのある赤は、他の花にはない独特の雰囲気を醸し出しています。 古くから日本人に愛されてきた花であり、万葉集の時代からその姿は歌に詠まれ、秋の風景として親しまれてきました。 「吾木香」「割木香」などの漢字表記があるように、根は香料や漢方薬としても用いられてきました。 その香りは、心を落ち着かせるような、どこか懐かしさを感じさせるものです。近年では、切り花やドライフラワーとしても人気が高まっています。 深みのある赤は、他の花と組み合わせることで、より一層個性を引き立て、生花はもちろんのこと、ドライフラワーにしてもその美しさが長く楽しめるのも魅力です。 また、茶花としても愛され、その渋みのある姿は、侘び寂びの世界観を表現するのに欠かせないものとなっています。 ワレモコウは、その控えめながらも存在感のある美しさで、これからも多くの人を魅了し続けるでしょう。
2月の誕生花

2月2日の誕生花:パンジー

- 物思いの花、パンジー2月2日の誕生花であるパンジーは、その愛らしい姿と豊かな色彩で、多くの人々に愛されています。花壇や鉢植えなどで見かけることも多く、春の訪れを告げる花の一つと言えるでしょう。パンジーという名前は、フランス語の「パンセ」という言葉に由来します。「パンセ」は「思想」を意味し、これはパンジーの花の形が、人の顔に似ていることに由来すると言われています。じっと何かを見つめるような、静かに考え事をしているような、どこか物憂げな表情に見えるパンジーの姿は、まさに「物思い」という言葉にぴったりです。そのため、パンジーは「物思い」という花言葉を持ちます。色とりどりの花を咲かせるパンジーは、明るい色合いから、少し落ち着いたシックな色合いまで、その表情は様々です。まるで人間の心の内側を映し出す鏡のように、見る人によって異なる印象を与える不思議な魅力も持っています。愛らしい見た目とは裏腹に、寒さに強いパンジーは、冬の終わりから春にかけて、長く花を楽しむことができます。花壇を華やかに彩るだけでなく、寄せ植えなどにもよく用いられ、他の花との組み合わせを楽しむこともできます。
4月の誕生花

4月10日の誕生花:パンジー

春のやわらかな日差しを浴びて、色とりどりに咲き誇るパンジー。その愛らしい姿は、花壇やプランターに彩りを添え、私たちの心を和ませてくれます。4月10日生まれの方の誕生花であるパンジーは、「もの思い」「私を思って」という花言葉を持っています。パンジーの学名は「Viola tricolor var. hortensis」といい、「Viola」はラテン語で「紫色」を、「tricolor」は「三色」を、「hortensis」は「庭園栽培の」という意味です。その名の通り、紫、白、黄など、様々な色の花を咲かせます。うつむき加減に咲く姿は、まるで何かを静かに考えているようにも見えます。このことから「もの思い」という花言葉が生まれたと言われています。また、ヨーロッパでは、パンジーの花は恋人たちの間で「私を思って」というメッセージと共に贈られることもあったそうです。春の日差しの中、静かに咲くパンジーの姿は、私たちに小さな幸せを感じさせてくれます。花壇で見かけた際には、ぜひその可憐な姿に足を止めて、しばし物思いにふけってみてはいかがでしょうか。
12月の誕生花

12月27日誕生花: パンジーの物語

年の瀬も迫り、寒風が吹きつける12月27日。冬の庭は、彩りを失い静寂に包まれる季節です。しかし、そんな厳しい寒さの中でも、凛と咲く花があります。それがパンジーです。凍えるような空気の中、力強く咲くその姿は、見る人の心を和ませ、新年への希望を与えてくれるかのようです。パンジーの花は、赤、黄、青、紫、橙、白など、実に多彩です。その色とりどりの花びらは、まるで人の顔のように見え、古くから愛されてきました。パンジーという名前は、フランス語の「パンセ(考える)」という言葉に由来します。これは、蕾の姿が、人が物思いにふけっている姿に似ていることにちなんでいます。その愛らしい姿は、冬の庭に彩りを添え、私たちの心を温めてくれます。