先見の明

11月の誕生花

11月8日の誕生花:柊に込められた想い

11月8日の誕生花である柊は、その硬く鋭い葉と冬の寒さにも負けずに輝く赤い実が印象的な植物です。柊の葉は、まるで触れるものを寄せ付けないかの様に先が尖っています。その姿は、古くから人々の心に畏敬の念を抱かせ、邪気を払う力があると信じられてきました。冬の寒空の下でも色褪せることなく、力強く輝く赤い実は、生命力の象徴であり、希望の光を灯してくれるかの様です。西洋では、その力強さからクリスマスの装飾として親しまれています。クリスマスリースに用いられる緑色の葉は、柊であることも多いです。これは、キリスト教以前のヨーロッパにおける土着信仰の名残とも言われ、厳しい冬の間も緑の葉を茂らせる常緑樹である柊は、永遠の命の象徴とされてきました。日本では、節分の夜にイワシの頭と共に門戸に飾ることで邪気を払う風習も知られていますね。これは、柊の鋭い棘が鬼の目を突くと信じられていたことや、赤い実には魔除けの力があるとされていたことに由来します。このように、柊は古くから世界各地で、人々の生活に深く関わってきた植物なのです。
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柊に込められた想い:未来を見通す力

- 魔除けと守護の木柊と言えば、クリスマスの赤い実と濃い緑色の葉を組み合わせた飾り付けを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、柊はクリスマスの飾り付けとしてだけでなく、古くから世界中で特別な力を持つ木として知られてきました。柊の最大の特徴はその鋭いトゲにあります。このトゲは、邪気や悪霊を祓う力を持つと信じられ、家の周りに植えると不幸や災いから守ってくれるとされてきました。 日本では、節分の夜に鬼を退治するために、柊の枝と鰯の頭を玄関に飾る風習が今も残っています。これは、柊の持つ魔除けの力にあやかり、家の中に邪気が入ってくるのを防ぐためのものです。また、柊は幸運を招く木としても知られています。 その常緑の葉は、一年中緑を保つことから、「永遠の命」や「不滅の象徴」とされ、繁栄や長寿を願う気持ちが込められています。 このように、柊は単なる飾り木ではなく、古来より人々の生活に深く根ざした、魔除けと守護の象徴として大切にされてきた木なのです。