9月の誕生花

秋の深まりが感じられる頃になると、野山では淡い紫色の小花がひっそりと咲き始めます。その花は、古くから日本人に愛されてきた秋の七草の一つ、フジバカマです。9月28日の誕生花でもあり、その控えめながらも美しい姿は、秋の訪れを静かに告げてくれます。フジバカマは、日本の山野に自生する野草です。夏が終わりに近づくと、すっと伸びた茎の先端に、小さな花を房状にたくさん咲かせます。花の色は、紫色を帯びた白や淡い紫色で、派手さはありませんが、どこか懐かしさを感じさせる優しい色合いです。そして、その花の周りには、かすかに甘い香りが漂い、秋の静けさの中に一層の風情を添えます。かつて、フジバカマは川の土手などに群生して咲く、ありふれた花でした。しかし、現在では環境の変化によって自生する姿を見ることは少なくなってしまい、絶滅危惧種に指定されている地域もあります。それでも、秋の訪れを感じさせてくれる花として、フジバカマは今も多くの人々に愛され続けています。庭先に咲くフジバカマの姿は、過ぎ去りゆく季節を惜しむかのように、私たちの心を穏やかに癒してくれるでしょう。

- 風船葛とは風船葛は、北アメリカ原産の一年草のつる性植物です。夏の暑さにも負けずにぐんぐん成長し、緑色のカーテンを作ってくれます。その愛らしい姿から、庭やベランダを彩るグリーンカーテンとして人気があります。-# 風船葛の名前の由来風船葛は、夏から秋にかけて、葉の付け根から花茎を伸ばし、可愛らしい白い花を咲かせます。花は直径5mmほどと小さく、花びらは4枚で、真ん中には黄緑色の部分があります。花が終わると、風船のように膨らんだ袋状の果実を付けます。このユニークな果実の姿から「風船葛」という名前が付けられました。-# 風船葛の果実風船葛の果実は、最初は緑色ですが、熟すと茶色くなります。中には、黒い種子が3～4個入っています。この種子は、白いハート型の模様があり、見た目も可愛らしいことから、アクセサリーなどに加工されることもあります。-# 風船葛の育て方風船葛は、日当たりと水はけの良い場所を好みます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやりましょう。庭植えの場合は、よほど乾燥しない限り、水やりは必要ありません。肥料は、生育期に液体肥料を月に1～2回程度与えると良いでしょう。