5月の誕生花

- スターチスとはスターチスは、地中海沿岸地方を原産とするイソマツ科リモニウム属に分類される植物です。和名をハナハマサジと呼び、その名の通り、浜辺の砂地に自生する姿がよく見られます。開花時期は主に5月から7月ですが、品種によっては秋に花を咲かせるものもあります。スターチスの最大の特徴は、その色鮮やかな花姿と長い開花期間です。紫色やピンク色、白色、黄色など、豊富な花色を持つことから、花壇や鉢植えなど、様々な場所でガーデニングの花材として楽しまれています。また、切り花としても人気が高く、花束やアレンジメントに彩りを添えます。さらに、スターチスはドライフラワーにしても花色が褪色しにくいという特徴も持っています。そのため、生花としての美しさを長い間楽しむことができ、「変わらぬ心」や「永遠の愛」といった花言葉も持ちます。大切な人への贈り物としても最適な花と言えるでしょう。スターチスは、その華やかさだけでなく、丈夫で育てやすいという点も魅力の一つです。初心者でも比較的簡単に栽培することができますので、ぜひ自宅で育てて、その美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

- 春の妖精、スズラン春の息吹を感じ始める5月1日。この日を祝うように、小さく可憐な花を咲かせるスズランは、5月1日、MayDayの誕生花です。鈴を思わせるその愛らしい姿は、まるで春の訪れを静かに告げる妖精のようです。スズランは、ヨーロッパの人々にとって古くから馴染み深い花でした。春の喜びを象徴する花として、春の祝いや結婚式など、様々な場面で親しまれてきました。特にフランスでは、5月1日は「スズランの日」として、愛する人にスズランを贈る習慣が根付いています。愛らしいスズランの花束は、贈る人の心を和ませ、受け取った人の心を温かく包み込みます。そして、スズランを受け取った人には、その一年、幸運が訪れるという言い伝えも。可憐な姿に似合わず、その生命力は強く、地下茎でしっかりと根を張り、群生して花を咲かせます。鈴なりに咲く姿は、春の喜びを存分に表現しているかのようです。毎年春の訪れと共に、妖精のようなスズランは、私たちに小さな幸せを届けてくれます。